特製筆「先寄筆」 
:  以下の入荷事情により同等品としてあり得ない定価の設定ができました。

上田桑鳩先生が考案され、好んで使用された筆の毛組「先寄せ筆」   限定200本
筆先の肉付けを充分に毛組をした「高級羊毛筆」、その毛組から出来る筆の様子を以て「先寄せ筆」と名付けられ、上田桑鳩先生の考案であり先生が好んで使用された筆なので「桑鳩筆(桑鳩式の筆)」とも呼ばれます。今では中国でも筆毛組の一種として認知され、毛組みから「斉頭筆」「平頭筆」などとも呼ばれ数多く生産されています。
 
契約した筆は、中国が和筆の下請け基地として活動をはじめた1980年代はじめ頃、その当初から長年制作委託をしている和筆下請け筆のひとつ。契約したこの「筆」とは異なる筆が、しかし品質のよい筆(無印)が入荷しました。
1980年代半ば頃から和筆の下請け製筆所のひとつとして多様な筆の制作委託を受け日本に輸出してきたこの和筆下請筆廠にその旨を連絡しましたら、みなせが依頼した筆の「商品番号」と、弊社ご同業の一社様が依頼している筆の一種に同じ商品番号を振ったことに気づかず、また今回までそれによる間違いも起こさずきたもので、今回の指摘によりはじめて「重複商品番号の割り振り」に気づいた。それぞれの筆毎の「商品番号」を割り振り、今後このような間違いを起こさないように注意する。とのことでした。
その筆の毛組は「桑鳩式=先寄せ筆」、そして桑鳩筆としてもなかなか佳い出来映えの羊毛筆です。
契約した筆は半切一〜二行書き程度の大きさで一般の使用に適した大字用の兼毫筆。
間違えて船積みされた「桑鳩式=先寄せ筆」を、この「一般の使用に適した大字用の兼毫筆」に予定していた価格にて発売します。 結果として「筆の品質」として破格の定価設定となりました。
筆頭 丈×径 約57×8mm  定価6,000円  小ロット(1ケ〜)時卸単価3738円 本体価格(消費税別)    . 
  同様仕様・同等品質の筆を含め多種多様な性質・規格の下請和筆を取りそろえています。
20世紀後半期の半ば過ぎ、1980年代も終わりに近いころ、当時既に和筆の下請け地としてなくてはならない位置を築いていた中国の、有名製筆廠のいくつかで筆職さんたちを集め和筆の特徴や製筆法を伝え、更には和筆の製筆実演をし、唐筆と異なる和筆毛組の基本を含めた和筆と唐筆の根本的な差を伝えていた、その後暫くの時間流の後、和筆毛組に馴染んだベテラン筆職が務める中国筆廠に下請和筆の製筆を依頼。
和筆毛組などを理解した一定以上の製筆力を持つこの筆廠の筆職たちが、中国委託和筆のはじまりの時期、それもごく初期に近い時期に彼らがまとめ造った「“和筆”毛組筆」の一つで、「先寄せ筆」です。
          有難うございました。この筆は完売いたしました(同様筆の在庫は多種持ちます)。
 現在は和筆工程を身につけた中国筆廠の筆職がつくる下・孫請け和筆が、多様な販路で、多様な説明の下流通しています。
卸価格などはお問い合わせ下さい。
 


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