「山羊(やぎ)」の毛の多くの部分は、『筆の原毛』として使用された時「羊毛(ようもう)」と呼ばれます。 |
そして日本の「筆司」は、伝統的に「山羊の髭部分の毛」を「羊毛(ようもう)」と呼ばず「山羊(やぎ)」と呼んでいます。「山羊の“顎髭(アゴヒゲ)”」の部位で、筆司はこれを「山羊(やぎ)」、または「羊髭」と呼びます。
「羊髭」の毛は、筆原毛として「羊毛」と呼ばれ、多く使用される各部位の性質とは異なる性質、広い表現の範囲ですが「馬毛に似た強い弾力を持つ部位」と「細筋でキラキラと輝くきれいな毛」の二種に分かれます。 |
この羊髭を巧みに混ぜ作られたのが〔古木翰春(無印)〕で、弾性に富みユッタリとした、且つ弾力豊かな、迫力ある線質表現を助けます。ごく一般的な使用に好まれる「筆先が纏まりやすい」などの方向ではなく豊かで変化ある線質を生む毛組に仕立てられています。 |
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この筆の製筆管理者=輸出元の中国公司は筆軸に、筆銘「古木翰春」を刻字していましたが、この筆の日本販路多数のご意向に沿い「無印筆」として契約・輸入しました。
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