特製筆 参考画像 特製筆の一部筆種「先寄せ筆≒桑鳩筆」の一例をご案内します。
   
  商品案内トップへ 筆トップヘ
先寄筆 ≒ 桑鳩筆 = 桑鳩式  
                                    「先寄筆」各シリーズ画像へ
筆頭「切っ先」の肉付けが充分になるように毛組をした日本独自考案の毛組筆、その毛組状態から「先寄せ筆」とも呼ばれる。
上田桑鳩先生の考案と伝えられ、先生が好んで使用されたので「桑鳩式(筆)」とも呼ばれる。
21世紀をまたぐ頃には、中国文宝四宝輸出の有名公司や筆廠の一部でも「筆の一種」として認識され、その筆頭の毛組み方から「斉頭筆」「平頭筆」などと名付けられ、下請和筆の一種として数多く生産され、その多くは日本へ輸出されています。
       ↓         ↓          ↓
工程 :
製筆工程の前半、原毛の先を揃える「先寄せ工程」とこれに連なる「寸切り工程」を終えた段階で、その毛を「作ろうとする筆の太さ」に分け、この工程の段階で「尾締め=焼締め工程」を施し筆頭を完成させる筆。丈の異なる、質の異なる数種の毛を混ぜ合わせ製筆する一般的な筆頭造りの工程比、大きく短縮された製筆工程を以てできあがり、筆司として楽な製筆工程で完成する、しかし原毛の選択眼が重要な筆種です。
曾ては日本で、主としてこの筆に多く使用されるレベルの原毛を集めることが非常に困難だったことが希少価値を呼び、原毛の希少性故の高値設定になっていました。
が、原毛の産出地中国の製筆業界と日本製筆業界の交流が深まるとともに希少だった原毛が豊富に供給される、或いは中国でも製筆されるようになり先寄せ筆の価格体系は大きく変わりました。
原毛が希少だった1980年前後、私山口j一(山口そう一)は2年かけて集めた「細嫩光鋒」でヤット2本の「先寄せ筆」を作りました。
細嫩光鋒などの原毛は高級羊毛筆を作る時の使用原毛の中から『特に優れた原毛』を選び集めますがこれに「2年」が必要であったこと。且つその時代の同様筆市場価格。これらを併せ1本25万円の定価設定をしました。
原毛の状態をよくご存じの書家から「(当時の価格比)原毛の質を考えるとかなり安い」と評価されお買い上げいただきました。
その時少し残った同原毛で先寄せ筆をもう1本作り、その太さ比で15万円の定価を設定しました。筆頭の丈と太さの需要傾向もあり販売に2年ほどかかりましたがこれも販売出来ました。
その後、細嫩光鋒まで精選した毛ではない細光鋒クラスの原毛で何点か製作しましたが原毛集めの困難さから1990年代初め頃製作を中断≒原毛集めを中断しました。
が、長くは経過しないその後、何時だったかはハッキリとは覚えていませんが日本書道界と日本市場の実情調査に当時の「中国書道用品輸出全般」を担当する中国各地の「工芸品分公司」が「中国文房四宝団」として、これらを束ねる北京総公司に引きいられ訪日、日本の文房四宝の産地を訪れました。
当時の「書道諸材(文宝四宝)」中国輸出契約は「友好商社」と「日本超特大商社」の一部にのみ許され、弊社が契約から輸入実務に渡りお世話になっていた“友好商社 遠藤商事(主契約品“食品”)社長、遠藤寛次氏の手腕が中国での和筆製筆から書道諸材開発・の契約に係る実に多くの商品種開発の商談に、契約に現実的な効果を生みました。
この時の訪日団は、室町期から連綿と続く伝統の和筆「有馬筆」の製筆工程も見学・調査。
当時既に実用の書画筆有馬筆、唯一の製筆者「みなせ」製筆工程を見学・調査の後、弊社立地の「有馬温泉」を満喫しました。
中国文房四宝団の訪日目的は、「日本文宝四宝生産の各地検分」でしたので、当時既に日本有数の筆産地に育っていた和筆生産地のひとつを訪れました。
この産地で、偶々前述「先寄せ筆」を製作していた筆司の一人が「この筆を3本作れば1ヶ月楽に生活出来る.」と自慢気に説明しました。
これが、中国の筆生産関係者に日本で「“先寄せ筆”と言う“毛組”筆の人気が(当時は特に)高いことを知り、その筆の詳細を知り、これを中国で作る切っ掛けになりました。」
この訪日団には複数の中国筆職が同行していましたので、「3本作れば1ヶ月楽に・・・」の話しと、「それらがどのような筆なのか」を目の当たりにしたことで、この訪日団は「とても意義ある訪日だった」と、大なる成果を携え帰国。
帰国後直ぐに製作に取りかかり、数週間後には「中国筆司が中国筆廠で作る“先寄筆”」の、「多様な規格・品質の見本」が到着しました。 先寄せ筆製筆の国際化と市場価格適正化の始まりでした。
無論、それら筆への価格付は、対原毛価格比ではとても高いのですが、日本で作られていた同筆の驚くような価格と比べれば、正に「桁違い」、どころか「二桁違い」の提示価格でした。以降、先寄筆は≪中国≫で作る筆種の一つに加えら新たな展開を始めました。
その後中国から、時には筆頭で、時には完成筆として供給され、国内価格も以前の10%程度(−90%)と、「納得出来る数字」に設定される例が多くなりました。 
下段の各箇所からリンクします画像の筆は、中国に製作を委託した「先寄せ筆」の一例です。 
↓     先寄筆(先寄式毛組筆)    使用原毛  羊毛粗光峰 羊毛細光峰 羊毛細嫩光峰  生産地、浙江省、
  BJ シリーズ  (粗光峰、黒塗り軸使用) こちらへ
SE シリーズ  (細嫩光鋒+細光鋒 水牛骨 白竹軸) こちらへ
SH シリーズ  (細嫩光鋒+細光鋒 水牛骨 花竹軸) こちらへ
SP シリーズ  (純 細嫩光鋒 水牛骨 花竹軸・白竹軸・斑竹) こちらへ
大筆シリーズ (羊毛 先寄せ筆として) こちらへ
日本「先寄せ筆」の毛組・製法で作られた中国製和筆
「B J シリーズ」は弊社直輸入品ではなくご同業輸入社様の契約品、他のシリーズはみなせ直接契約品です。
特性筆はいずれも小ロット生産品です。
   品切れ時は次回生産までお待ちいただく場合や原毛状況等により再生産が困難な筆種、時期があります。
「掲載の筆=筆頭寸法、軸とも天然素材&手作り品です。
筆として避けられない製造個体毎の寸法差、加え製造時期による寸法差など一定の範囲下での差はご容赦下さい。

B J シリーズ」 先寄せ筆の各寸法と価格     画像 T       (本体価格)
性質など 筆頭寸o 定価   性質など 筆頭寸o 定価
先寄 羊毛粗光峰 黒塗軸「1」 約 65×11 3,500 先寄 羊毛粗光峰 黒塗軸 約 85×21 10,500
先寄 羊毛粗光峰 黒塗軸「2」 約 74×12 4,000 先寄 羊毛粗光峰 黒塗軸「6」 約 93×21 9,200
先寄 羊毛粗光峰 黒塗軸「3」 約 77×13 4,300 先寄 羊毛粗光峰 黒塗軸「7」 約115×21 12,500
先寄 羊毛粗光峰 黒塗軸 約 80×14 5,100 先寄 羊毛粗光峰 黒塗軸「8」 約124×24 27,000
先寄 羊毛粗光峰 黒塗軸「4」 約 82×14 6,000 先寄 羊毛粗光峰 黒塗軸「9」 約146×28 68,000
先寄 羊毛粗光峰 黒塗軸「5」 約 84×22 9,100  
1本から卸価格でお求め頂けます。卸価格はお問い合わせ下さい。
【画像T】  
寸法は概数。筆頭、軸とも天然素材&手作り品です。
筆として避けられない製造個体毎の寸法差、加え製造時期による寸法差など一定の範囲下での差はご容赦下さい。
★ 「B J シリーズ」は弊社直輸入品ではなくご同業の輸入商社様の契約品です。
在庫切・規格変更等の場合はご容赦下さい。
 
SE シリーズ へ   SH シリーズ へ   SP シリーズ
  
S E シリーズ」先寄せ筆の各寸法と価格     画像 U             (本体価格)
性質など 筆頭寸o 定価
先寄  羊毛 細嫩光峰+細微光鋒  水牛骨軸 × 約 20×125 50,000
先寄  羊毛 細嫩光峰+細微光鋒  水牛骨軸 × 約 14×70 11,000
先寄  羊毛 細嫩光峰+細微光鋒  水牛骨軸 ◎ 約 10×60 9,000
先寄  羊毛 細嫩光峰+細微光鋒  水牛骨軸 ◎ 約 9×65 9,000
先寄  羊毛 細嫩光峰+細微光鋒  水牛骨軸 × 約 8×65 7,000
先寄  羊毛 細嫩光峰+細微光鋒  水牛骨軸 ◎ 約 6.5×60 8,000
先寄  羊毛 細嫩光峰+細微光鋒  水牛骨軸 × 約 6.5×45 5,000
1本から卸価格でお求め頂けます。卸価格はお問い合わせ下さい。
S E シリーズ」は在庫品のみの取り扱い。 「SHシリーズに統一されます。
  【画像U】  
寸法は概数。筆頭、軸とも天然素材&手作り品です。
として避けられない製造個体毎の寸法差、加え製造時期による寸法差など一定の範囲下での差はご容赦下さい。   
筆頭の大きさは、同一規格の筆でありましても「個体差」により、
更には同一の筆頭を計測したとしましても計測時の計測員体調等々にも依り「計測の誤差」が生じます。
上段の「規格表」と下の画像の数字がキッチリと合致していないのはこの手造りによる寸法差や計即差などに依ります。
キッチリと計ってご案内している積もりなのですが「個体差、計即差」に依る寸法差はご容赦下さい。
S E シリーズ」は在庫品のみの取り扱い。 「SHシリーズに統一されます。
日本「先寄せ筆」の毛組・製法で作られた中国製和筆  みなせ直接契約品
BJ シリーズへ   SH シリーズへ   SP シリーズ



S H シリーズ」筆先寄せ筆の各寸法と価格    画像 V         (本体価格)
性質など 筆頭寸o 定価
先寄  羊毛 細嫩光峰+細微光鋒  水牛骨軸  約 13×90 19,800
先寄 羊毛 細嫩光峰+細微光鋒 水牛骨軸 次回生産時期未定 約 13×80 14,000
先寄  羊毛 細嫩光峰+細微光鋒  水牛骨軸  約 11×77 13,200
先寄  羊毛 細嫩光峰+細微光鋒  水牛骨軸 約 11×70 12,100
先寄  羊毛 細嫩光峰+細微光鋒  水牛骨軸 約 9×66 9,000
先寄  羊毛 細嫩光峰+細微光鋒  水牛骨軸 約 9×60 9,900
先寄  羊毛 細嫩光峰+細微光鋒  水牛骨軸  約 7×55 8,250
先寄  羊毛 細嫩光峰+細微光鋒  水牛骨軸 約 7×50 7,700
先寄  羊毛 細嫩光峰+細微光鋒  水牛骨軸 約 6.5×60 6,600
先寄  羊毛 細嫩光峰+細微光鋒  水牛骨軸 約 6.5×45 6,050
先寄  羊毛 細嫩光峰+細微光鋒  水牛骨軸 約 5×45 5,500
寸法は概数、筆頭、軸とも天然素材&手作り品です。一定の範囲下での差はご容赦下さい。
1本から卸価格でお求め頂けます。卸価格はお問い合わせ下さい。
  【参考画像V】  
寸法は概数。筆頭、軸とも天然素材&手作り品です。筆として避けられない製造個体毎の寸法差、加え製造時期による寸法差など一定の範囲下での差はご容赦下さい。
日本「先寄せ筆」の毛組・製法で作られた中国製和筆  みなせ直接契約品
BJ シリーズへ   SE シリーズへ   SP シリーズ
 

                     (本体価格)
先寄せ筆「S P シリーズ」の各寸法と価格   原毛は、曾ては入手困難だった≪細嫩光鋒≫のみの使用です。
性質など 筆頭寸o 定価
@ 先寄  羊毛 細嫩光峰  水牛骨軸 約 19×123 250,000
A 先寄  羊毛 細嫩光峰  水牛骨軸 約 21×95 200,000
B 先寄  羊毛 細嫩光峰  水牛骨軸  約 12×112 96,000
C-1 先寄  羊毛 細嫩光峰  水牛骨軸 約 13×90 50,000
C-2 先寄  羊毛 細嫩光峰  水牛骨軸 約 11×93 50,000
D 先寄  羊毛 細嫩光峰  水牛骨軸 約 10×81 45,000
E 先寄  羊毛 細嫩光峰  水牛骨軸 約 10×72 35,000
FG 先寄  羊毛 細嫩光峰  水牛骨軸(軸材質二種⇒斑竹、竹染軸) 約 10×63 30,000
HI 先寄  羊毛 細嫩光峰  水牛骨軸(軸材質二種⇒斑竹、竹染軸) 約 9×53 25,000
1本から卸価格でお求め頂けます。卸価格はお問い合わせ下さい。
寸法は概数、筆頭、軸とも天然素材&手作り品です。一定の範囲下での差はご容赦下さい。
SP シリーズ入荷現物一例 
日本「先寄せ筆」の毛組・製法で作られた中国製和筆  みなせ直接契約品
BJ シリーズへ   SE シリーズへ   SH シリーズへ  
特殊・特製筆へ戻る 筆トップへ 商品案内トップへ みなせトップへ