個々の書き手(=紙の使用者)にとっての「合う紙」「よい紙」:
使用者が、或いはその師がいずれかの書道研究団体(書道会)に所属される場合、
「好まれる紙の方向」はご所属書道会により異なることが稀ではない書作品の用紙ご使用環境です。
書き手個々、それぞれの書環境下(=所属書道会など)で常用される紙の質に慣れ、
その書き慣れた紙が 丁度よい紙、と感じる筆法が身につくことも一因です。 |
独学の場合は、自身が書き親しんだ性質の紙=書き慣れた紙が書き手本人に「合う紙」「よい紙」と捉えらるようになります。
初心である場合は、習おうとする書環境(師の属する書道会として、或いは師が主に使用される紙質)により、独学では書き続けた結果として書き手個々が書きやすいと感じるようになった紙。
その紙質範囲下の紙がそれぞれの書き手に「合う紙」「よい紙」と言うことになります。
書き手個々の書環境、書き慣れにより「合う紙」「よい紙」、とされる紙の方向は大きく異なるのです。 |
現在ご使用中の紙現品の紙片、書き潰しでOKです。
紙現品のご提示を以て「書き手個々の紙質基準」を構築、併せいただきます以下の「ご希望方向」を基に「希望される紙」の系統・傾向を判断し、適切と考えられる紙種をご案内します。 |
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ご提示紙の紙質と比較してどの方向の紙を望まれるのかを見定める第一歩として
「ご提示紙と同等の厚みで、にじみはより少ないものを・・・」
「ご提示紙と同様紙質で少し薄い紙を・・・」
「ご提示紙比、より紙面抵抗感の高いもの=紙表面が粗いものを・・・」など「望まれる“紙質の方向”をご連絡ください。 |
いずれかの書道会に加入されている場合は、
所属される書道会名と、その書道会が参画される「毎日展」「読売展」「日展」、・・・、・・・などの公募展に参加される「大元」の書道会名=団体名をお知らせ下さい。
これら公募展などに参加されていない場合は、
「ご使用中の紙現品」のご提示(紙片・書き潰しでOK)と、ご提示紙を基準とした紙質などの「ご希望方向」をご連絡下さい。
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一例 :
「ご提示紙」を弊社手漉画仙紙ベストセラーの≪純手漉画仙紙「ZX46H」≫」と仮定します。
この「ZX46」画仙紙の紙質と書画向けに製造され流通する手漉画仙紙の中から無作為に選び出した紙種の平均的な紙質を比較する時、無作為抽出手漉画仙紙紙種を100種とすれば、
「ZX46」はこの100種の画仙紙の「やや薄口」部類に属する画仙紙、の位置にあります。
が、ご使用者様が常用されている画仙紙が「ZX46」より“薄い”画仙紙を常用されている書環境下では、「ZX46」画仙紙は「厚口」と判断されます。
前述の弊社直輸入“和画仙下請”純手漉画仙紙「ZX46」を紙質判断の基準とする時、 「ZX46よりヤヤ厚く、より滲みの多い紙、・・・、・・・」、
或いは「これらとは反対の方向、・・・、・・・」等と希望される紙質方向を示していただくことで「ご希望に沿う画仙紙」を判断しご案内することが、一定の範囲までとしても可能になります。 |