半紙・画仙紙・料紙などの名前に利用される「本草」?? | 紙トップへ | みなせトップへ |
「本草」、「本草紙」、・・・、・・
「本草」、「本草紙」なる言葉は、書・水墨画などに代表される墨を基調とするオリエンタルアートの世界で「画仙紙や半紙」などの「紙の名前」として使用され、そう説明されることがよくあります。 |
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何時の頃からか、は定かではありませんが「さほどは古くない近代」、
「楮を主原料にした」、または「楮(こうぞ)」を原料の一部にした紙、すなわち「楮紙(ちょし、こうぞし)」に、任意に与えられた「俗称」のひとつとして「本草」を利用し、これが広がり「本草」とは「※※の紙」である、などの意味として使われるようになりました。 が、本来の「本草」とはこれら何らかの定義ある「紙の呼び名」、或いは「紙の種類や名前」ではありません。 更に、「本草」の語感から高級、且つ高品質のイメージが強く感じられるのでしょうか、 一部の販売ルート、或いは販売者は多様な「楮紙&楮」を含む「画仙紙」、或いは「楮紙に似た雰囲気を持つ紙」に好んで「本草」の名を採用しています。 時には、それぞれの販路や販売者により、紙料として、或いは紙料の「一部」として楮を用いた紙、すなわち「楮紙」を、「本草」とし、更に一部は、その紙の持つ雰囲気でさえ「楮紙」とは無縁の随意の紙に「本草」の名を採用する。この例も存在します。 |
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いずれにしましても、本来言う「本草」とは「大辞林」「広辞苑」で述べる前述意であって紙の名前、種類を意味するものではないことをご案内します。 20世紀後半頃から、「本草」の名を与えられた画仙紙の多くに「楮紙」、「楮紙系」、或いはその範囲を持つ紙種が多く見受けられるように「本草」の意味するところは変化してきています。 本草の持つ言葉の響きと前述の流れから、いずれかそれほど遠くない将来「本草」と「楮紙」が同義として使用される、現在その流れが出来つつあるようにも感じられ、「本草」の本来意とは無縁の紙種「楮紙」「楮紙系の紙」「楮紙に似た雰囲気の紙」=「本草」。そんな時が来るのかも知れません。 |
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以上簡単ですが・・・・山口j一(山口そう一) |
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