端渓(端硯)諸坑略図
                  
2006年1月: この時点で「北嶺」で稼働している採掘坑は「宋坑」のみ、他は南嶺に移動したとのことでした。
「緑端坑」は北嶺の代表採掘坑のひとつですが、これが南嶺に移動したのはかなり以前の1970年以前と考えられます。緑端坑にやや遅れた1970年頃「梅花坑」も南嶺に新口を開きました。今では北嶺の梅花坑は閉鎖され、梅花坑跡を含む多くの坑跡は既に住宅地に変わったとのことです。他の北嶺有名坑「結白巌」「白線巌」などは聞き漏らしましたが、現在北嶺で採掘が続けられているのは「宋坑」のみとのことですから恐らく閉鎖、或いは閉鎖・南嶺に移動したものと考えられます(その後北嶺の端渓採掘坑は全坑閉鎖される)。
⇒端渓各坑の移転・閉鎖年
2007年12月: 端渓全坑閉鎖⇒理由:中国政府・人民の財産である端渓石の盗掘を防ぎ治安を維持するため 
「端渓全坑閉鎖への流れと背景、&その後の推移」⇒詳細はこちらへ   .

老坑 坑仔巌 麻子坑・・・石質分析表

上図端渓各坑のうち1999年に実稼働していた坑とそれら本来の採掘坑撤退、採掘箇所変更の流れです。
 
北嶺
 1999年に実採掘があった坑 「梅花坑」「白線巌」「宋坑」
 2006年に実採掘があった坑 「宋坑」 2006年までに梅花坑・白線巌は北嶺での採掘を終える。 
 2007年に実採掘があった坑 『 0 』  宋坑も沙浦地区に移る。採掘されるのは宋坑に見た目が似た石。
          ※ 「宋坑」 : 2007年には北嶺の採掘箇所・その周辺が住宅地化し採掘が出来なくなりました。
羚羊峡 南嶺
 1999年に実採掘があった坑 「古塔巌」「麻子坑」「坑仔巖」「老坑」「宣徳巌」「羅蕉」
南嶺沙浦 
 1999年に実採掘があった坑 「緑端坑」「有洞巌」「二格青」  
 2000年に実採掘があった坑  「梅花坑」「麻子坑」  「緑端坑」「有洞巌」「二格青」 
                 「梅花坑」「麻子坑」に「見た目」が似た硯石を採掘、「梅花坑」「麻子坑」として流通させる。
 2007年に実採掘があった坑  「宋坑」 「梅花坑」「麻子坑」「緑端坑」「有洞巌」「二格青」 
                 宋坑に「見た目」が似た硯石を採掘、「宋坑」として流通。
北嶺に続き「老坑」等の有名坑が点在する南嶺も過剰採掘・過剰在庫などにより採掘中断を余儀なくされ、
2007年末までには端渓全坑が閉鎖になりました。
羚羊峡南嶺の東側≪沙浦≫地域で本来の有名硯坑の硯石に『見た目』だけが似た原石の採掘が続けられているようですが弊社では『沙浦原石を用いた端渓』の扱いはありません
(⇒下段の契約・通関の2015年8月時点まで)
      ↓    ↓
2016年の弊社検品にて、最近年(前段2015年8月)に輸入した「老坑」「坑仔巖坑」の中に同硯石としては石密度に疑問点が残る「硯」を抽出、これらは「老坑」「坑仔巖坑」として契約・通関したものの中に含まれていました。
これにより、これらの契約価格を無視し「沙浦老坑」「沙浦坑仔巖」とした価格に訂正いたしました(本来の老坑、坑仔巖として契約し設定した価格の10〜15%程度)。
   
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