20 老坑坑内詳 | |||
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私の頭の中では端渓の年代など、ぐちゃぐちゃの整理していない、今更整理出来ない、元々整理する能力がない、開き直り状態になっていますので、脈略のつかない記述が多く、今まで、折角読んできていただいたのに、 「何のこっちゃ! 判ラヘンガナ(関西弁)」とお怒りの方も、 新たに肇慶から得た「老坑」の資料を基に、年代やその他諸々について少しまとめましたので、もう少しだけお付き合い下さるようお願いします。 新坑と呼ばれている 「老坑への新入口」と、旧坑と呼ばれている 「老坑への旧入口」とは直線で約20メートル、高低差は10メートル位です。 新入り口からの斜坑を150メートル (深さ70メートル弱)おりていきます。 そこが坑底の始まりです。 |
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新入口から一気に降りる斜坑 |
ここから坑の一番奥までは、既に125メートル以上掘り進まれています。 坑が延びていく中、あちらこちらに右へ、左へ、斜め上に、下方に、秀麗な石質を追って掘り進んだ小穴や、新たな坑といっても良いような洞窟までが これこそが採掘職人の苦闘と欲望の紛れもない証として、稼働中のものから忘れられたような状態の穴等も含めて、坑の至る所に満ちあふれています。 |
途中、簡単な調理をしているたき火跡や石組みがあったり
「なべ」や「やかん」が転がっていたりします。 坑の最深部の深さは100メートルです。 この老坑最深部は、西江が標準水位の時でさえ水面下25メートルの位置にあり、水に没している状態になります。 渇水期でないと、坑深部には入れないということです。 西江と坑底とは直線距離で130メートルの距離しかありません。 |
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老坑断面図 |
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