高人気、高評価の“夕月シリーズ”
品質が佳いのにもかかわらず手頃な価格の「かな書/実用書」向きの小筆。
小筆ベストセラー「定価600円 夕月」。
1970年代初めころから和筆の下請生産を、先ずは「裾もの」から始めた中国委託和筆。
和筆の製筆工程、更に毛組の在り様など和筆と唐筆の根本的な差⇒製筆工程の違いなどを完全に理解し、和筆工程を守り、造り、\]^筆の品質を維持しつつ定価600円を保つ。
中国で和筆生産を始め30数年が経過した2000年代、この頃から急激な上昇が一気にはじまった中国の製造コスト。
和筆の下請けが出来る高度な技術と理解力を持つ中国筆職人は無論のこと、中国全体の人件費急騰がはじまった21世紀初頭。
「品質を維持しつつ600円定価を続ける」、が困難になった「定価600円 夕月」はその製造済品の販売終了とともに姿を消していました。↓
⇒ 2015年頃知り合った筆廠(筆工場)。
みなせが中国交易会に最初に参加したのが1960年代初頭。和筆下請け化への具体的な商談を始めたのが1970年ころ。長年に渡る和筆の下請けに加え半紙や画仙紙、硯等々の文房四宝生産から契約・輸入にかかわってきた結果として、多くの筆廠や筆職人さんたちとも親交が続いていますが、「THE夕月」として復活した筆を委託した筆廠と知り合ったのは2015年ころで、和畢下請関連者としては最近のことと言えます。
長年、数種の画仙紙の製紙と輸出を契約している製紙廠の責任者が、日本の「筆大産地の“下請筆廠=製筆工場”として沢山の筆を請け、日本へ輸出している筆廠の若社長」だと紹介してくれたのが件の製筆廠とのつき合いの始まりです。
その筆廠の造る下請筆はいずれも完全な和筆造りで、そして何よりも信頼感溢れる製筆への熱意を感じ、
「価格高騰」にて中断していた「定価600円 夕月」復活への布石として、かつての夕月、人気が急速に増大したその夕月を見本として提供したのです。
一カ月あまりで届いたこの筆廠の見本は、正に再生を望んでいた予ての「定価600円 夕月」そのもの。
性質はそのまま、品質は大好評だった旧来の「定価600円 夕月」をも凌ぐより佳い筆に造られていました。 THE夕月は、完全に復活したのです。
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