老坑硯 実に見事な石密度を持ちます。この石密度を画像で伝えることは至難です。
鑑賞硯としても多種『石紋』が凛として顕れる格段に秀な逸品です。
販売済み
販売済みです。が、この素晴らしい老坑があった記念にこの頁を残します。


巾:440×奥行き290×厚さ85o(概数)





ガラスケース付
  
石紋も素晴らしいのですが
「硯の基本性能、石密度」が例えようもないくらい高密度の硯です。
販売済み

硯に求められる基本品質の先ず第一、「石密度」が素晴らしく密である、
加え端渓品質の一方の判断旗頭と言える「石紋」の在り様。
「金線」「氷紋」「魚脳凍」「青華」などなどが誠にバランス佳くそして見事に現れている、・・・
老坑の基本品質=石密度 & 石紋の現れ方共々言葉に絶する素晴らしい佳硯です。

「老坑鉱脈は枯渇した」との根拠皆無の風評により老坑はもう無い、と思い込まされていた端渓愛好家や書家など佳硯を探し求められる方々に「老坑鉱脈」は健在であることを確認していただくため催行しました「老坑調査行」 、その何度目かの団を老坑現地へご案内した時この老坑が肇慶の老坑坑仔巖端硯廠に展示されていました。

一見しただけでもこれは販売しない硯だ、硯廠として特別自慢の宝物だと感じ取れる石であり展示の仕方で、契約は出来ないものと捉え契約を断念しました。
しかし、一旦目に焼き付いた石の様子が強烈に体の最深部まで入り込み手放すつもりのないのは承知の上、硯廠に契約したい旨を申し出ました。

実際の商談から退いて何年かになる工場のオーナー父ちゃんは
「どうだスゴイだろう。昔の石にもこれだけ密度が高く且つ美しい硯材は無かった・・、ほら、この石紋も美しいだろう、・・・、・・・」などと自慢の連発でご機嫌です。
全く契約する雰囲気ではありません。

諦めて商談中の原石や硯の検品、同行の老坑調査行の方々がご質問される硯品質などへの進言・提案をし乍らいつの間にかまたこの硯の前に戻り契約したい旨を申し出ます。

見かねた硯廠の現責任者=硯廠父チャマの子息=は苦笑いをしながら「今手持ちの端渓原石の半分を契約するなら考えてもよい」と、先ずは契約不可能な話を持ち出してきました。
端渓の荷動きが盛んだった頃は一度に30,000面前後の端渓硯を契約していましたがその時代でさえ硯廠申し出の今回の量、その契約はとんでもない話し、現在の市況ではとてもとても無理な条件です。
しかし、またその硯を眺めたくなり硯の前に戻ります。
工場の息子は私の様子を眺めていましたがやがて契約量を一気に「工場手持ち量の1/10」でよいと言ってくれました。
工場手持ちの老坑・坑仔巌坑原石の十分の一、これでも相当な量ですがこの量なら何とかなります。喜んで契約話しに乗りました。
契約した硯、そして契約原石から作硯された硯が船に積まれるまで約3ヶ月、神戸へ帰りじっーッと待ってヤット船が神戸港に着きました。通関検査も問題なく済み神戸港から通関業務を委託している乙仲手配のトラックで契約品が持ち込まれました。
みなせ社屋の北サイド、神戸中央幹線沿いの荷捌き場で開梱・検品。
                無事に届きました。
            ・・・、しかし、この硯を展示するスペースがありません。
専門店様の多くが綺麗な展示スペースを造りその店自慢の品を飾る、
みなせは卸業ですのでそのような展示スペースは設けていないのです。
仕方なく「硯」の見本展示 兼 販売現物を置く場所を整理整頓、どうにかスペースを空けそこに置きました。
       
商 品 名 寸  法
老坑逸品 No.060420-1
販売済み
巾:440×奥行き290×厚さ85o(概数)
 
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