有洞巌(=有凍巌) 

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約8吋
 
貴重な硯石、と言う意味ではありませんがこの有洞巌は「非売品(参考品)」です。
非売品 : 以下の理由により参考品として保管
   硯の基本性質=石の粗密さには触れない石紋の現れ方に頼る鑑定≪(鑑賞型)鑑定法≫により「老坑」と判断される、あるいは正真の老坑として流通する恐れがある。その参考品として。
老坑をはじめ「採掘を禁止された」伝承の端渓各坑。
その各硯石と似た石紋を持つ原石が採掘される≪沙浦地区≫
その中でも「真の老坑」と「老坑に石紋が似た有洞巌」との誤魔化しようのない差の部分⇒「硯の基本品質⇒石密度」の差による対比硯として。
沙浦地区からは「老坑」「坑仔巖」「麻子坑」「宋坑」等々の代替品が採掘され流通ています。そのいずれもが「石密度が粗」、或いは「鋒鋩が粗≒甘い」です。
 
石紋の顕れ方は「老坑」、それも「魚脳凍」をはじめとした色々な石紋が見事に顕れています。
写真・画像では「老坑」か否かの明確な区分けは困難で、まず出来得ません。
しかし、現物を見れば「石の粗密さ」により老坑とは明らかに違う石質であることが判ります。

この硯は「有洞巌」、そして「有凍巖」、どちらの漢字でも流通しています。
老坑、坑仔巖などの坑がある端渓渓谷の直ぐ東、沙浦で採掘されます。
“凍”と“洞”は中国発音では同じで「dong」、通訳も時により“洞” “凍”と訳します。
石紋の意味合いから“凍”の方が正しいように思えますが、端渓産出坑原石セットには“有洞巌”と現地の硯職人が彫刻していますので「有洞巌」を採用しました。
この硯の契約価格から換算した参考小売り価格は40000円程度です。
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木箱・硯石ともに彫刻は手作業が主&自然の産品です。
端渓硯の許容範囲下での微少な色・形の差などはご容赦下さい。

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