兵庫県委託調査 財団法人 兵庫県文化協会(1980年3月刊行)
『伝統的手づくり工芸品振興調査有馬筆(書画用)』  によります。


製品
  1. 製品販売の方法店頭に並んだ有馬筆
    店頭での直接販売及び卸並びに問屋、小売店を通じて、販売している。店頭直売が約7割を占めているが書道教室の指導者を通じているものが相当多い。
  2. 販売場所(製品案内)
    神戸市中央区元町5丁目「みなせ筆本舗」地図
        (注)書画用品全般を扱っている。HPはこちら
    (有馬温泉=神戸市北区有馬町は製造拠点であり、「有馬筆」を含め販売はしていません。販売は神戸元町(上記)の「みなせ筆本舗」です。)⇒みなせ補足
     
  3. 市場開拓
    店頭での展示及び書道専門誌、新聞での広告等

  4. 種類及び価格店頭に並んだ有馬筆
    毛筆の種類は非常に多く、毛の種類、硬軟、形体、長さ、太さ、仕上りなどの組合せによって筆の性質が異なり、統一された分類基準はない。
    現在、店頭に筆名を付しているものだけで約30種類あるが、その他の特別注文品により製作する筆は200〜300種類にもおよんでいる。
    製品には、「みなせ」の標示をしているが、「有馬筆」の標示はしていない。
    価格は、800〜200,000円。

    〔主要製品〕(注:以下は製造&扱いのごく一部です)
    筆 名 寸 法(穂) 主たる原毛 主 た る 用 途
    1分4厘×6分 仮名、臨書
    楠香 2分×1寸 仮名、半紙書、日常文=漢字(以下同じ)
    すみれ 2分×1寸 日本狸 仮名、日常文
    長 養 1分6厘×9分 鼬・日本狸 仮名、半懐紙、臨書、日常文
    清 風 1分5厘×7分5厘 仮名、臨書
    風 月 1分5厘×8分 仮名、日常文
    有馬筆の一部
 
以下、有馬筆技術保存会による補足です。
有馬筆の認定
認定 ★いずれの地で生産された筆であるとしても、書画用の「毛筆」を「有馬筆」として取り扱う、或いは流通させるにはその筆が「有馬筆技術保存会」の認定する「品質、性質」を持つ筆である、ことが最低条件であることは言うまでもありません。
現状 「書画用実用筆 有馬筆」と「有馬人形筆」の混同・誤解により「有馬筆技術保存会」が取り扱う正真の「有馬筆」に≪有馬筆≫の名は刻されず、有馬筆技術保存会の母体「みなせ筆本舗」の筆屋号≪みなせ≫が筆名と共に刻されています。
販売箇所は「神戸市中央区元町通5丁目8-1の“みなせ”店舗」と卸先の“流通各販路”に限られます。
「書画用の実用筆 有馬筆」の製造元(=みなせ)が有馬筆を直接有馬温泉で販売したことはなく、その販売があった一定の時期は有馬のお土産品を取り扱う販路のご注文により卸させていただいたものが有馬温泉で販売されていました。
現在は「有馬温泉」にて「有馬筆技術保存会が認定する“有馬筆”」は一切販売されていません。
  
歴   史製造工程有馬人形筆
 みなせH.P.トップへ    
← 前のページへ戻る            ↑ 上へ戻る

Copyright(C)2002 MINASE All right reserved.