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| かっこう付けを終えた毛を適量ずつガラス板の上にとり、各部の長さの毛が全体にまんべんなく混じり合うようにねりまぜをする。小筆なら一度に10～15本分ぐらいの量をねりまぜる。 |
「かっこう付け」により、毛の長さごとの量、性質が配分された「毛の集まり」⇒筆、その筆のどこを取り出しても配分された毛の割合が同一状態に混じるまで、硬く表面が滑らかな板状のもの(最近はガラス板)の上で混ぜ合わせるのが「練り混ぜ工程」です。単純作業の繰り返しが続きかなり根気を必要とする工程です。
作業性自体は前項の「かっこう付」により適切に配分された原毛をまんべんなく混ぜ合わせるだけの、単調な作業の多い筆工程の中でも代表的に単調な、しかし重要な工程です。 |
写真・左 作る筆の品質・性質から選毛・毛揉みなどの工程を経てこの「性質・長さの異なる」４種の毛を準備しました。
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写真･右 かっこう付けで決めた質と量の毛を組んだところ。 練り混ぜ寸前の状態。
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| 写真･左 |
| “ヒラメタ=平目板”と“指”でシッカリと毛を押さえ“ハンサシ”で整えます。 |
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| 筆司毎の作業性による適量を持ち |
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毛組を終えた＝かっこう付けをした＝毛にシッカリとクシを通します。 |
かっこう付けを終えた直後この工程にはいる時、毛は充分水に浸されています。
保管していた時は乾燥していますので「クシ」に水を含ませ「クシ通し」をし、たっぷりと水を与えるとともに毛のもつれを直します。 |
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この工程は「水」を利用することで「かっこう付け」により配分された長さ・性質の違う毛が滑らかに動き、混ざりやすいようにし行ないます。
櫛に水を含ませ、その櫛とハンサシで毛を常に整えながら練り混ぜていきます。
筆産地により工程の手順・内容に多少の差があるとは聞いていますが、この「練り混ぜ」工程は「水に浸すことで生じる潤滑性を利用した作業」でどの産地であれ似たような作業内容です。
一度に「練り混ぜる」毛量は職人ごと、そして作る筆の性質などにより異なり、各職人の作業性により毛量は決められます。 |
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たたんで
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またまた、クシを通してのばしていく。
これを繰り返すのが練り混ぜ工程。 |
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のばし、折りたたみ、そのたびにクシを通します。
この時クシに水を浸けクシ通しをすると同時に毛に水分を与えます。
筆により、またその時の作業効率に依り異なり６～１５回、
筆司自身が良く混じったと感じるまで繰り返します。 |
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| 二回練り混ぜた＝のばして畳んだ＝毛の混ざり具合。まだまだ均質にはほど遠い混ざり方です。 |
練り混ぜを繰り返すにつれ、どの部分の毛も同様・均質に混ざっていきます。 |
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