「端渓のまことを伝えたい」校了後 「端渓採掘現場」 から届いた「現地実情 & 現況」 . | |||
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老坑採掘現場へ至る「新入り口」と、その「導坑」が完成、採掘環境が整った老坑は・・・・・ | ||||||||
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今回も老坑が閉鎖されていることはご承知で、 それでも現場を見てみたいとのご要望の強い方々を現地にご案内する。 今では、観光業者でも老坑の坑口前までは案内が可能となっている。 しかし、それでは老坑の鉄扉の鍵は開かない。 昨年11月、老坑の新管理者が老坑・坑仔巖採掘中止命令を発表、現場は取り敢えずはと採掘再開 を見送っていたが、今年に入り、適正在庫量に戻るまで最低5年間と、閉鎖期間の決定がなされて いた。 しかし、現在の現地在庫量が5年で適正在庫になるとはとても考えられないし、 硯工場も、もっともっと長い閉鎖になるだろうと予測している。1000年にも及ぶ老坑の歴史上、 一度たりとも老坑の在庫過剰が原因で採掘中止命令が出されたと言う異常事態は無かった。 閉鎖していて、採掘状況をご見学いただけないのは残念だが、過剰採掘による過剰在庫により、 老坑史上初めてと言えるお求めやすい価格が出現し現物を提供できると言うことは、 この時代に中国現地とのつながりを持つ我々にとって非常に感慨深く、有り難いことである。 過剰採掘=過剰在庫がもたらした沢山の老坑&価格破壊に感謝!! |
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2002年12月27日 今年は在庫量が減ってきた一部の補充契約に3月と10月現地へ行っただけです。 老坑などの在庫調整のためとは言え、採掘していないことが実情調査にお誘いするのを躊躇させ、 訪れる回数が極端に減るものです。 現地の生情報も訪れる度合いに比例して少なくなっていましたので、肇慶のいつもの老坑取り扱い 硯工場に電話を入れて現状を聞いてみました。 現地では何も変化無し、暇なので中国国内でブームになっている「中国茶」用のテーブルなど一式 を作ってしのいでいる、と笑っていました(中国茶の茶器・机・椅子などを緑端原石で作っていま す。緑端は他の端渓各坑より加工しやすいのです)。 西江は今年も昨期と同様順調に減水したとのことですが、老坑&坑仔巖とも環境に変化無く、 在庫も大して減りもせず採掘再開はかなり先のことになるとのことです。 |
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2003年年2月8日 ここ数年、端渓各坑の価格が、それも端渓の中でも高級硯の坑仔巖が大きく下がったのをチャンス と捉え、宋坑・麻子坑などから坑仔巖へ、更にはこの際思い切って老坑に買い換えられる書家の需 要に応えて、坑仔巖の逸品ものを中心に新たな契約しました。 肇慶の硯工場は余程景気が悪いと見えて(これら高級端渓の販売先はほとんどが日本向けで、 その日本は未曾有の不景気→新たに書を始めようと言う人たちの激減で、今まで数多く出荷してい た端渓の入門判「宋坑」、そして少し勉強の進んだ人たちの買い換え需要「麻子坑」の契約が極端 に少なくなっているからです)、今まで、端渓の諸事情について増販を狙った多くの硯工場がよく やるような、事実とは微妙に違うが嘘とも言えない程度の作り話も決して言わなかった硯工場が 「坑仔巖坑などが閉鎖されて丸々二年が経過し在庫が少なくなってきている。 もう値が上がりかけていますよ」とFAXしてきたのです。 実際は、閉鎖に至るここ何年か前からの過剰採掘=過剰在庫が解消する気配がまだ見えないから採 掘を再開しない、つまり原石在庫はまだまだ過剰であるにも拘わらず、値上がりをちらつかせて契 約を有利にしようとしている、又は早期の契約を狙っているのです。 事情はよく判っていますから、全く値上げ話に反応せず、以前からの下がった価格を逆提示しまし たところ、僅か2日後に弊社提示価格通りにサインした契約書を送ってきました。 今回の契約は、ここ十数年の契約量と比べると、多かった契約より二桁、少なかった時と比較して も一桁少ない三桁の契約量ですが、書家がご使用になる時、実用的な作硯の高級硯ばかりなので入 荷が楽しみです。大体3月下旬頃入荷する予定です。→入荷しました、万歳、万歳!! 2003年10月10日 長年の付き合い故、硯工場の検品を信頼し完全に検品を任せ、入荷した今年3月の硯の品質は、 1970年代はじめから、当初は広州市内の広東省工芸品公司の当該場所で、それ以降も該当する 硯の集積所で、肇慶の硯工場との直接契約が可能になってからは肇慶の工場で、契約の度に検品に 行き、規格ものは抜き取り検査を、逸品ものは全量検査をしていたときの品質と比べて全く遜色の ない品揃いでした。信頼し任せきったことが良い結果を生み、そして今後も続くであろう「良い関 係」をより強固にしたようです。 書の道に入り先ず硯を求める、その初心者(一般に言う、書道を習い始めたという初心者を指すの ではなく、彼らのうち書家を目指そうと書を真剣に捉え始めた人たち)が求められる機会の多い 「宋坑」「麻子坑」などの端渓の動きが少なくなってます。 書家を目指す人たちが減少している様子が硯の荷動きからも捉えられます。 とは言え、これらの端渓はある程度の量は安定して動きますので、品薄になってきた在庫品の補充 的で、規格品、そして採掘しすぎて過剰在をもたらし、結果、非常に求めやすくなった「坑仔巌」 などの逸品ものの契約をしました。春先と同様、硯工場に検品を一任しています。 二匹目の泥鰌=どじょう(中国語では 泥鰍)がいるはず・・・・・・入荷が楽しみです。 逸品の坑仔巌は原石のままの状態で在庫しているものが多いので、これも前回同様「実用的な作硯」 を指示しています。彫り終えて出荷してくれるのは、今のところ11月後半とのことです。 ⇒03年 Uへ |
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